タブレット市場は近年、歯止めなく落ち込んでいるように思えるが、市場調査会社IDCの最新の計算によると、2018年には回復する可能性があるという。
タブレット市場は全体的にピークに達しており、2016年、2017年は低迷が続くが、2018年以降は、2in1デバイス、つまりキーボードを脱着できるタブレットの販売増加によって成長が予想される、とIDCは述べている。
今のところ、キーボード着脱式タブレットは市場の16%を占めているが、2020年には31%に達するとIDCは予想している。
タブレット市場に関するIDCの最近の予測はおおむね、タブレット総出荷台数に占めるキーボード着脱式タブレットの割合が増加するという内容だった。Apple、Google、Microsoftはすでに、キーボード着脱式タブレットを投入して、DellやHewlett-Packard(HP)などのPCメーカーと競合している。キーボード着脱式タブレットへの移行により、Windowsの成長や、Appleの「iPad」シリーズに大いに必要とされる業績好転も加速する、とIDCは述べている。
IDCのタブレット担当リサーチディレクターであるJean Philippe Bouchard氏は、次のように語っている。「Appleなど一部のメーカーは、キーボード着脱式タブレット分野を、既存スレート型タブレットのインストールベースの買い換えサイクルを加速する手段としても見ている。スレート型タブレット市場が低迷している理由の1つは、エンドユーザーにもっともな買い換え理由がないことであり、そのために、キーボード着脱式タブレットのような生産性重視のデバイスは、より大型でハイエンドなスレート型タブレットに取って代わるデバイスだと考えられている」
スレート型タブレットに関して、IDCはまだ、2020年まで出荷台数が毎年1億台を優に超えると予想している。大きな牽引役となるのは、Amazonが手がける小型スクリーンの「Fire」タブレットだろう。価格が49.99ドルのFireタブレットは、市場におけるローエンド製品の代名詞になっている。
IDCは4月、Amazonはタブレットの出荷台数が5421.7%という桁外れの増加を見せ、第3位のタブレットメーカーになったと発表した。Amazonは、2015年第1四半期には上位5位のタブレットメーカーにも含まれていなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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