スマートフォンやタブレットのタッチスクリーン操作は直感的であるものの、目で見ながら指で触れなければならず、画面を注視する必要がある。自動車の運転中など、ほかの作業をしながらだと使いにくい。
さらに、滑らかな画面には触覚的な手がかりがないので、目の不自由な人には不適切なユーザーインターフェイス(UI)だ。そこで、音声コマンドのほか、スマートウォッチやスマートリングによるジェスチャーUIなどが提案されているものの、精度などの問題で常用は難しい。
これに対し、音声コマンドより正確で応答性に優れるという、目視せずスマートフォンを操作できるアクセサリ「O6」がクラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。
O6は、直径40mm、厚さ11mmの円形をしたデバイス。周囲のリングを回し、表面のセンサをタッチするなどして、Bluetooth連携させたスマートフォンを操作できる。上下左右などの方向に依存しないUIなので、自動車のハンドルに取り付けたり、腕時計のように身に着けたり、自由な使い方が可能だ。
iOS 6以上を搭載するiPhone、iPad、iPod touchに対応しており、多種多様なアプリの遠隔操作が可能という。開発チームはO6の操作体系をラジオに例えており、聴取するラジオ局を決めるようにメールやTwitter、Facebook、Slackなどのアプリを切り替え、そこで流れる曲を変えるように読み上げるメッセージを選ぶなどできる。
音声やジェスチャーによる操作も可能で、操作結果は音声でフィードバックされる。バイブレータでもさまざまな情報を伝えてくれて、例えば時刻が振動で分かるので便利だ。
スマートフォンの画面を見たり触ったりせずに済み、自動車やオートバイ、自転車に乗りながら使える。ジョギングをしているときや、混み合った鉄道に乗っているときにも役立つ。さらに開発チームは、目の不自由な人のスマートフォン操作にも使えるとしている。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月3日まで。目標金額の10万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間5月27日13時)で約4万2000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと37日ある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来