視覚障害者がソーシャルメディア上で視覚的なメディアに関する話題に十分に参加できないとき、疎外感を抱いたり、孤独さえ感じている場合があることが調査で明らかになっている。Facebookが発表した新しい機能は、この問題を解決することを目指している。
Facebookは、どのような画像かを説明する代替テキストを自動作成する機能を発表した。この機能でアクセシビリティの拡大を図る。この代替テキストは、Facebookが数カ月間取り組んできた新しいオブジェクト認識技術を用いて生成される。
インターネットの初期、代替テキストタグ(altテキストタグ)はウェブページの重要な構成要素だった。ダイヤルアップ回線が遅いせいで、画像が完全に表示されなかったり読み込めなかったりした場合に、altテキストが表示された。
Facebookはこれを利用し、画像内のオブジェクトを認識する非常に高度なシステムを作り上げている。これにより、画面の読み上げ機能を使ってFacebookを利用する視覚障害者は、投稿された画像の短い説明を聞けるようになる。
Facebookによると、こうした説明は、「食べ物、ピザ」といった単純なものにも、「2人、笑っている、サングラス、野外、空、水」といった複雑なものにもなり得るという。また、どの説明にも、「image may contain」(画像は次の内容を含む可能性があります)と添えられる。
Facebookは、これまで自動代替テキスト機能の取り組みを10カ月ほど続けており、「Facebook」「Instagram」「Messenger」「WhatsApp」を合わせると、毎日およそ20億枚の写真が共有されていると説明している。
現在、Facebookの自動代替テキストは英語のみに対応しており、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで利用できる。さらに、「iOS」デバイスで「画面の読み上げ」が有効になっている場合を利用できる。Facebookは、さらに多くのプラットフォーム、言語、地域で利用できるよう、近く対応すると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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