Facebookは再び、ユーザーのプライバシーをめぐって苦境に立たされている。カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で米国時間5月18日に集団訴訟として認定された申し立て(PDFファイル)によると、Facebookは、ユーザーの私的なメッセージをスキャンすることにより、米連邦プライバシー法に違反してきた可能性があるという。
The Vergeが5月19日に報じた申し立てによると、原告団は、Facebookがユーザーの私的なメッセージの内容をスキャンし、ウェブページへのリンクがメッセージに含まれている場合には、そのページへの「いいね!」として扱っていると主張している。さらにFacebookが、「いいね!」に関するこうしたデータを使ってユーザーのプロフィールを蓄積し、ユーザーへのターゲティング広告の配信に利用しているという。
現在の認定では、「差し止めによる救済」と明記されているので、訴訟の結果に関係なく、原告側は金銭的支払いを一切受けないことになる。その代わり、Facebookはこの慣行の停止を求められる可能性がある。原告団は、修正された訴状を6月8日までに提出できる。
米CNETがコメントを求めたところ、Facebookの広報担当者は、私的なメッセージに埋め込まれたリンクを「いいね!」に変える慣行をずいぶん前に廃止したと回答し、以下のように付け加えた。
「当社は、申し立てられた行為による実害が一切なく、原告団が集団訴訟の規模で損害賠償を求めるのは不適切だという裁判所の見解を支持する。残りの主張は、完全に合法な過去の慣行に関するもので、是非についてのそうした主張に決着が付くことを期待している」(Facebook)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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