GoogleのノートPCである「Chromebook」は、価格は手頃(あるChromebookは169ドルで入手可能)だが、「Windows」や「Mac OS」を実行できないために使用可能なアプリが少ないことでも知られている。しかし、Googleは、「Google Play Store」で提供されている100万本を超える「Android」アプリをChromebookで使用可能にする計画であることを明らかにした。
今回、少数のAndroidアプリをChromeで使用できるようにした2014年の試みに続く新しい動きとして、多数の新機能がChromebookに導入される。Chromebookは、シンプルで低価格の端末を求める消費者の増加に伴い、人気が高まっている。利用可能なプログラムライブラリの中でも最大規模を誇るものの1つであるAndroidアプリの導入は、Chromebook最大の欠点を補うものだ。
多くのChromebookにおいて、さまざまな種類の3Dゲームをプレイしたり、「Facebook Messenger」の「チャットヘッド」を使用してホーム画面上に表示される小さなバブル表示で受信メッセージの通知を受けたり、「Microsoft Office」のAndroid版を使用したりできるようになる。それらはフルスクリーンモードでもウィンドウモードでも実行可能であるため、デスクトップに多数のアプリウィンドウを並べて簡単にマルチタスクに対応することができる。
Chrome OS担当製品管理ディレクターを務めるKan Liu氏によると、唯一実行できないのは、Chromebookに装備されていないセンサ(GPSなど)を特に必要とするAndroidアプリおよび機能だという。それらはアプリ一覧には表示されない。
またGoogle Play Storeは、タッチ画面搭載のChromebookにしか最初は提供されないが(最初に提供されるのは「Chromebook Pixel 2」「ASUS Chromebook Flip」「Acer Chromebook R11」)、Googleはタッチ画面を搭載しないChromebookでもAndroidアプリを制御できるようにするために取り組みを進めているとLiu氏は述べた。
すべてのChromebookで新しいアプリが使用できるようになるわけではない。2016年末までに、過去2年間の間にリリースされた全Chromebookのおよそ半数がGoogle Play StoreにアクセスできるようになるはずだとLiu氏は述べた。
Googleは7年もの間、Chrome OSとAndroidをゆくゆくは統合すると言い続けてきた。今回の発表で、2つのOSはこれまで以上にその距離を縮めることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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