UFEDはスマートフォンや携帯電話接続し、タッチパネルで必要なデータを選択すると、あとはUFED内部のソフトウェアがスマートフォン内部を解析し、データを吸い上げてくれる。抜いた情報はSDカードやUSBメモリに保存され、PCで閲覧できる。また携帯電話だけではなくSIMカード内に保存されている住所録などの情報も確認可能だ。
携帯端末内のデータの抜き出しで一番簡単な方法はロジカル抽出で、これはOSレベルでのデータ転送と同じことが可能だ。一方、ロックされた端末からのデータ抽出や暗号化されたデータの抜き出し、消去したデータの復活など、ダンプが必要な場合はより高度な解析が必要となる。UFEDは顧客の要求するレベルに応じたソフトウェアを入れて販売されるとのこと。
対応する携帯端末のOSは、iOSとAndroidはもちろん、Windows PhoneやBlackBerry、Symbianなどやや古いOSもふくめてほぼ全てに対応している。また各メーカーの端末に対応するため、UFEDのアタッシュケースの中にはさまざまなタイプのコネクタがセットされている。UFEDを導入すれば、フィーチャーフォンからスマートフォンまで、ほぼあらゆる携帯端末を接続できるのである。
なお日本向けの製品であっても、Nokiaなど海外端末用のケーブルやコネクタも付属する。これは犯罪絡みで関係者となった外国人の端末が海外品の場合もあるからだ。
UFEDはイスラエルで開発が行われ、生産も同国で行われている。現在の累計販売台数は3万台ほどで、世界100カ国に販売実績を持つ。スマートフォンOSのバージョンアップにも迅速に対応するよう日々研究が続けられており、UFEDのファームウェアもほぼ毎月アップデートされる。そのため最新OSを搭載したスマートフォンの解析も問題ない。
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