Microsoft内の新しいスタジオが、デジタルの思い出の作成と共有を主要機能とするサービスの構築に取り組んでいる。
「The Walking Cat」のツイートのおかげで、筆者はMicrosoftの新しい「Evoke Studio」の求人広告をいくつか発見することができた。それらの求人広告の1つが「KudoT」(Kudo Tsunoda氏としても知られる)を参照していることから判断すると、Evoke StudioはTsunoda氏の「Windows Apps Studio」内のサブグループなのではないだろうか。Windows Apps StudioはWindows and Devices Groupの一部である。
やがて登場するこのデジタル思い出サービスは、「人々が写真や動画を通して物語を伝え、思い出を保存する方法」を提案するものだ。Evokeチームはこのサービスの開発で、Microsoft Researchおよび「OneDrive」と連携する。同サービスは「あらゆる端末と『Windows』PC」で動作する予定だ。Tsunoda氏と「Kinect」および「HoloLens」のつながりを考えると、将来のある時点で、同サービスはMicrosoftのHoloLens拡張現実ヘッドセットのユーザーにも提供されるのではないだろうか。
Evokeの求人広告の1つには、次のように書かれている。
「Evoke Studioの使命は、人々が自らを形作る思い出を作成、想起、追体験、および述懐する方法を永遠に変える体験のポートフォリオを作り出すことだ。われわれはコンシューマー体験に注力するチームであり、使いやすくて魅力的なユーザー体験と、ユーザーの目に触れない最先端のテクノロジを組み合わせる作業を行っている。われわれは、あらゆる人が自分の個人的な写真や動画と関わり合う方法の未来を形作る取り組みで、応募者の皆さんの力を借りたいと考えている」
求人広告の1つに書かれているように、やがて登場するこのデジタル思い出サービスは、ユーザーの目に触れない部分で、コンピュータビジョンや機械学習システム、データマイニングの手法を活用する。バックエンドの画像および動画処理サービスは、「何十億ものアイテム」を扱えるように設計されている。
Tsunoda氏はKinectの元クリエイティブディレクターで、2015年末に新設のWindows Apps Studioの統括者に指名されるまで、さまざまな「Xbox」開発チームを率いた実績も持つ。
Windows Apps Studioは、あらゆるMicrosoft端末で動作し、Windowsインボックスアプリや「Microsoft Edge」、Microsoft HoloLensの体験、そのほかの未発表プロジェクトを統合するアプリの提供を任されている。
Tsunoda氏のチームの使命は、コンピュータビジョンなどのナチュラル・ユーザー・インタフェース・テクノロジを機械学習の手法と組み合わせて、新しい体験をWindows端末にもたらすことだ。Windows Apps Studioは、「Beihai」という開発コード名の新しいコンシューマー向けアプリの開発に取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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