Microsoftは、「Windows 10」で議論を呼んでいた「Wi-Fi Sense」(Wi-Fiセンサー)のネットワーク共有機能を同OSの「Insider Preview Build 14342」から削除した。この変更は2016年夏にリリース予定の「Anniversary Update」の一部として、一般ユーザーのWindows 10にも反映される。
Microsoftは、同社の「Windows Experience Blog」で、この変更を明らかにした。
同社のコーポレートバイスプレジデントであるGabe Aul氏は、以下のように記している。「我々はWi-Fi Senseについて、連絡先に含まれる人々とWi-Fiネットワークを共有し、この人たちによって共有されたネットワークと自動的に接続する機能を削除した。この機能を維持するためにコードをアップデートしていくコストと、利用頻度や需要の低さを考え合わせて、さらなる投資に値しないとの結論に至った。今後も、有効にしておけば、Wi-Fi Senseを使ってクラウドソーシングを通じて存在を把握したオープンなWi-Fiホットスポットに接続することは可能だ」
Wi-Fi Senseは当初、携帯電話向けOS「Windows Phone」に搭載された機能で、ユーザーが接続可能なWi-Fiネットワークを連絡先に含まれる人々とデフォルトで共有するものだった。これらの連絡先に含まれる人は、Wi-Fi接続の保護に使われるパスワードは見られないが、この機能によりユーザーのネットワークに接続することができた。
しかし、そのWi-Fiの所有者が共有をオプトアウトするには、ネットワークのSSIDを変更するしかなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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