Facebookは米国時間5月12日、同社トレンドトピック機能が政治的に偏向しているという報道に対抗するため、最新ガイドラインを公開した。この28ページからなる内部資料は、話題のニュースを表示する同機能向けにFacebookがどのように素材を選定しているかを垣間見せている。
同ガイドラインにおいてFacebookは、コンピュータアルゴリズムと人間の編集者の組み合わせがいかにFacebookページのトレンドトピックとして表示される記事を決定しているかを詳細に説明している。まず、アルゴリズムが同社プラットフォームで広く共有されている記事を検出する。その後、そのトピックがCNNやFox News Channelを含む大手10媒体で報じられているかを、人間の編集者が確認する。
「そういうトピックは重要度が設定され、より多くの人に見られる可能性が高まる」とFacebookのグローバルオペレーション担当バイスプレジデントJustin Osofsky氏はブログ投稿で述べている。
Facebookがトレンドトピックを決定するプロセスは今週に入って、全米の注目を集めている。そのきっかけとなったのは、Facebookの「ニュースキュレーター」が政治的に保守的なニュース媒体の記事を月間ユーザー16億5000万人の目に触れないよう排除することを指示された、というテックブログGizmodoの報道だ。
この報道に共和党は反応し、一部議員は、同ソーシャルネットワークがどのように作業を実施しているかについて調査するよう議会に求めている。
Facebookが同社ガイドラインを公開する前にはThe Guardianが12日、同ソーシャルネットワークの方針を記載する内部資料を記事で掲載していた。Facebookは米CNETに対して、このガイドラインが現行の基準でないと述べている。
Osofsky氏は、Facebookが1000以上にわたるニュース発信源に依存することで「世界の出来事、そして、人々が話題にしていることを検証し、その特性を判断している」と米CNETに対する声明で述べた。
Osofsky氏は、Facebookが政治的に偏向しているという主張を否定している。
「ガイドラインが示しているのは、複数のチェックとバランスを適用することで最も話題の記事が表示されるようになっており、それは記事がイデオロギー的にどのような位置に属しているかには無関係ということだ」とOsofsky氏はブログ投稿で述べている。「Facebookはレビュアーに対し、いかなる政治的起源を持つ発信源であって冷遇することを許可しておらず、推奨もしていない」(Osofsky氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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