ソーシャルネットワークのFacebookが、トレンドトピックのリストから政治的に保守的なウェブサイトを故意に排除していると非難する匿名の主張に対し、同社は米国時間5月9日夜、事実ではないと述べた。
Facebookの検索担当バイスプレジデントTom Stocky氏はFacebookへの投稿で、「われわれはこれらの記事を非常に深刻に受け止めているが、この匿名の主張が事実だという証拠は一切見つかっていない」と説明した。
この疑惑が広まったのは、技術系ブログGizmodoが5月3日と9日朝に掲載した2本の記事が発端だ。Gizmodoに情報を提供した匿名の人物は、トレンドトピックのキュレーションの責任者だったと主張し、一部の保守的なニュース媒体の記事を排除して、他の媒体の記事を優先するよう指示されたと述べた。
だが、Stocky氏はこの話を否定し、次のように述べた。「われわれは、アルゴリズムに基づいて表示されるトピックを監査するトレンドトピックのレビュアーに対し、厳格なガイドラインを設けている。レビュアーは、現実の出来事を反映したトピックの表示を許可する必要がある一方、価値のないトピック、重複しているトピック、作り話、情報源が不確かな話は無視するよう指示されている」
「Facebookはレビュアーに対し、いかなる政治的信念を持つ情報源であっても組織的に冷遇することを許可しておらず、推奨もしていない。また当社は、そのようなことが技術的にできないようにツールを設計している。同時に、レビュアーの活動はログに記録され吟味されており、当社のガイドラインを破ることは解雇対象となり得る違反だ」(Stocky氏)
Stocky氏の投稿は、過去にガイドラインに違反したFacebookの従業員がいたかどうか、また、それを理由に罰せられたり解雇されたりした従業員がいたかどうかについて言及していない。米CNETはFacebookにコメントを求めたが、得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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