UPDATE Siriの共同創業者Dag Kittlaus氏が、次世代のSiriとなる可能性を秘めた新しい人工知能(AI)プラットフォーム「Viv」を披露した。現在の一般的なアプリの世界を自然言語コマンドで置き換えようと図るものだ。
Kittlaus氏は米国時間5月9日、ニューヨークのレッドフックにあるブルックリンクルーズターミナルで開催されているTechCrunch Disruptで、Vivの公開デモを初めて披露した。
Vivはこの1年ほどの間に何度か大きく報じられたが、今回初めて実際に動作する様子が披露された。
デモはスマートフォンとコンピュータに話しかける形で行われた。まず、気象情報の説明など「Siri」やGoogleなどでも対応可能なタスクが披露された。さらに、「明後日の午後5時以降、ゴールデンゲートブリッジ付近は21度より暖かくなるか」といったより難しい質問が投げかけられた。
Kittlaus氏は花を注文し、Venmoを介して送金(をシミュレーション)し、休暇用のホテルを検索し、マディソンスクエアガーデンまで行くための6人乗りのUberを予約した。Kittlaus氏によると、Vivはサードパーティーサービスをシームレスに呼び出すため、アプリは不要だという。
このデモにある程度の拍手は上がったが、結局のところ「Amazon Echo」の機能を視覚化したバージョンとあまり変わらないように見えた。もちろん、Vivの基盤は格段に複雑である可能性はある。真の威力は動的なプログラム生成にあり、Kittlaus氏によると「ユーザーの意図を理解すると、必要に応じてプログラムを生成する」という。つまりVivは、理論的にはサービスの構築を開始できるものとなる。しかし、20分間の壇上のデモでは、それが実際にどのように機能するのかを判断することは難しい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」