日本では市場の寡占化が進んでいるためか、スタートアップの参入は盛んではないが、世界各地ではフードデリバリーサービスが盛り上がりを見せている。東南アジアにおけるその代表格は「foodpanda」かもしれないが、欧州ではオランダ発の「Takeaway.com」である。
このTakeaway.com、同国で「第2のユニコーン」になるのではと目されている。ユニコーンとは、投資家に巨額の利益をもたらす非上場のベンチャー企業のこと。一般的には、株式評価額が10億ドル(約1250億円)以上の企業を指し、希少であることからそう呼ばれている。
オランダ初のユニコーンは、ネット決済サービスを提供する「Adyen」で、ドイツやイギリス、フランスなど欧州各国、それに日本、ベトナムなど11カ国に進出。Takeaway.comは2016年中のIPOが噂され、このAdyenに続くのではと投資家などからの注目を集めている。
Takeaway.comは、日本で言うところの「食べログ」と「出前館」を組み合わせたようなサービスだ。好きなレストランのメニューを口コミ情報を参考にしながら選んで支払いをすると、数十分から1時間程度で食事を配達してくれる。同サービスは現在、オランダやドイツ、フランスなど11カ国で展開。掲載されているお店の数は約2万5000店舗で、毎月80万件以上のオーダーがあるという。
サービスはアプリとウェブブラウザで提供されており、iOSとAndroid OS、Windows Phoneに対応。使い方は、自分の現在地情報を入力、もしくはスマートフォンのGPS機能を使って自動入力すると、今いる場所まで配達してくれる店が表示される。その中から店を選択すると、デリバリーに対応している食事のメニューと金額、必要に応じてデリバリー料金、ユーザーのレビューを読むことができる。
デリバリーにかかる料金は店によって異なるが、無料から2ユーロくらいが相場。ピザのようなデリバリー専門店だけでなく、一見デリバリーには対応していなさそうなローカルのカフェやバーも掲載されているので、メニューを選ぶのが楽しそうだ。
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