2016年は「VRの年」とならない可能性--UnityのCEOが語った仮想現実 - (page 2)

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年05月10日 07時30分

 VRおよびARが主流技術になることを阻んでいる要素が現在2つあるとRiccitiello氏は述べる。VRヘッドセットとその利用に必要なコンピュータの価格が非常に高いこと、そして、同デバイスを必ず手に入れたい製品にするほどの十分なコンテンツがないことだ。

 「多くの人が次のキラーアプリに取り組んでいると思うが、そのようなアプリはまだない」と同氏は付け加えた。

 しかし、Riccitiello氏は、VRとARが最終的にアナリストの予測よりもはるかに大きいものになるとも考えている。同氏は、これらの技術がどう成長するか(出だしは遅いが、最後には「非常に強力」になる)、そして、人々の生活をどう変えるかについて、ラジオとテレビと比較した。

 「これは、一世代に一度あるかないかという技術で、文字通りすべてを変えるほど非常に強力だ」(Riccitiello氏)

 また、Riccitiello氏は、VRがゲームをはるかに超え、そして、「メタバースとオアシス」に人々が住むことを可能にする新しい世界が作り出されると予測した。さらに、VRコンテンツが標準のマウスとキーボードでではなく、VR内で作られるようになるとRiccitiello氏は述べた。「文字通りマトリックスに入り込み、コンテンツを作成することになる」(Riccitiello氏)

 「VRはここにある」とRiccitiello氏は、来場した開発者およそ4000人に向かって述べた。「これは現実であり、皆さんのような人たちが革新を起こすのをわたしたちは待っている」(Riccitiello氏)

UnityのCEOであるJohn Riccitiello氏は、VRについて、緩やかに始まるものの、最終的にはテレビやラジオのように生活を変えるものになると考えている。
UnityのCEOであるJohn Riccitiello氏は、VRについて、緩やかに始まるものの、最終的にはテレビやラジオのように生活を変えるものになると考えている。
提供:Screenshot by Shara Tibken/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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