ストックフォトサービスのGetty Imagesは、Googleが著作権侵害を助長しているとして、同社への苦情を欧州委員会(EC)に対して現地時間4月27日に申し立てた。
Getty Imagesの主張によると、Googleは、Gettyが所有する写真を画像検索結果に表示することで、本来ならGettyのウェブサイトに行くはずのトラフィックを奪っているという。
欧州連合(EU)の競争当局は先週、1年間の調査を経て、Googleが「Android」の独占的地位を乱用していると非難したばかりだ。
Gettyの苦情の中心にあるのは、Googleの画像検索ツールによって、Gettyが代理を務める20万人のフォトジャーナリストの生計が悪影響を受けているという主張だ。
Getty Imagesのゼネラルカウンセルを務めるYoko Miyashita氏は声明の中で、「アーティストは創造性を維持するために生計を立てる必要がある。それを可能にするために、ライセンシングは極めて重要だ」と述べた。
Gettyによると、同社はGoogleに懸念を表明したが、Googleは何もしなかったという。Gettyにできるのは、Googleの検索結果への画像表示を我慢するか、あるいはGoogle検索から完全にオプトアウトしてGettyが全くヒットしないようにすることしかなかった、と同社は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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