DMM、タマゴ型の見守りロボット「Tapia」を6月に発売へ--9万8000円

 DMM.comは4月27日、MJIが開発した感情認識する見守りロボット「Tapia(タピア)」の予約受付を、DMM.make ROBOTSサイトで4月28日より開始すると発表した。6月中旬に発売予定で、価格は1年間の無償修理サポート込みで税別9万8000円。まずは初回生産300台の予約販売となる。

感情認識ロボット「Tapia」
感情認識ロボット「Tapia」

 Tapiaは、MJIが開発したAIシステムを搭載した対話型コミュニケーションロボット。全高約25cm、重さ2.5kgと小型・軽量であり、カメラ、スピーカー、マイク、タッチパネルモニタ、各種センサを備える。また、通信環境としてWi-Fi用の無線LANモジュールと3キャリア対応のSIMカードスロットを搭載した。

 ロボットとのコミュニケーションで不可欠な音声認識や音声合成、顔認識機能のほか、クラウド上の応答AIシステムにより、ロボットとの日常会話が楽しめるという。また、多面的な感情認識技術を利用しており、コミュニケーションの中で喜怒哀楽や気分の浮き沈みをTapiaが認識できる。これにより、ユーザーの心の状況にあった言葉をTapiaが投げかけてくれるという。

音声と表情による豊かな感情表現
音声と表情による豊かな感情表現

 DMM.comはMJIから、国内におけるTapiaの優先販売権を取得、ロボットキャリア事業であるDMM.make ROBOTSの新規ラインアップとして取り扱いを始める。今後はDMM.comが提供するMVNOサービス「DMM mobile」のSIMカードとのセット販売も予定。

 さらに、販売提携をしているAmazon.co.jpやイオンリテール、ハウステンボスなどの一般消費者向け販売網を通じて、ターゲットである独居世帯やアクティブシニア層、核家族、単身者などに向けて拡販していくとしている。

デザインと外観
デザインと外観
デザインと外観

ホテルや観光--スマートロボット活用したマーケティング支援も

 同日には、DMM.comとMJI、PwCコンサルティングの3社が、スマートロボットを活用したマーケティング支援で協業し、Tapiaを共同プロデュースすることも発表された。ホテル、公共、観光、金融など、さまざまな分野の店頭やカウンターでの活用を見込んでいるという。

 セールスフォース・ドットコムのプラットフォームである「Heroku」を基盤とし、Salesforce Sales CloudやSalesforce Service Cloud、Salesforce Marketing Cloudのビジネスプロセスと連携するという。これにより、顧客接点である店頭、ウェブ、スマートデバイス、営業、コールセンターなどで得られる情報がクラウド基盤上で連携し、IoTの仕組みを実現するとしている。

スマートロボットを活用したIoT の仕組み
スマートロボットを活用したIoT の仕組み

 TapiaはMJIが製造し、DMM.comが販売を担当する。PwCコンサルティングは、顧客接点でスマートロボットの活用を検討する企業に対して、企画から導入・運用、付随する情報・業務システムの変更などを含めた全体デザインを支援する。

 なお、Tapiaは7月16日からグランドオープンするハウステンボス「ロボットの王国」の、「変なレストラン」の卓上ロボットとして各テーブルに設置される。利用者との会話や空席管理、注文補助として実証実験的に活用する予定だという。

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