富士重工業と日本アイ・ビー・エムは4月25日、高度運転支援システム分野における、実験映像データの解析システムの構築と、クラウドや人工知能技術に関する協業の検討について合意したと発表した。
富士重工業は、日本IBMと協力して、ステレオカメラを用いた運転支援システムアイサイトなどの先進安全システムの膨大な実験映像データを集約して統合的に管理するシステムを構築し、4月より運用を開始している。これにより、開発者が必要とするシーンの実験映像データの検索や解析が容易となり、高度な運転支援の実現に向け、大幅な開発効率の向上につながる見込みという。
今後は、クラウドおよび人工知能分野における最新技術の特性を把握し、高度運転支援システムにおける技術適用の可能性の検証などを進めていく方針だ。IBMクラウドを基盤とした自動車業界向けのインターネット(IoT)ソリューション「IBM Watson Internet of Things (IoT) for Automotive」を活用した新たなシステムの構築に向けた検討や、高度な運転支援の実現を目指す。
富士重工業は、「自動車事故をゼロにすること」を目指し、アイサイトで実証された安全性能と信頼性をさらに進化させ、自動運転の実現に向けた技術開発を進めていく。
今回の日本IBMとの協業は、その開発を加速させ、技術レベルを飛躍的に進化させるためのベースとなるものとしている。
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