Domino's Pizza Enterprisesが、初の商業用自動運転デリバリーロボット「Domino's Robotic Unit」(DRU)に関する計画を発表した。
DRUは、ピザボックス大の収納スペースを備えたこの4輪無人自動車だ。オーストラリアの新興企業Marathon Roboticsの協力を得て開発された。
Domino's Pizzaの最高経営責任者(CEO)でマネージングディレクターを務めるDon Meij氏は現地時間3月17日、クイーンズランド州運輸道路省(Queensland Department of Transport and Main Roads)による特別な許可のもと、ブリスベンの一部エリアでDRUを使った配達をこれまでに複数回実施し、成功したことを明らかにした。
この試運転では、現行の規制を確実に順守するため、DRUを半自動運転モードで走行させた。
Meij氏は、「これは破壊的思考を促すと何が起こりうるかということを明らかにしている。それは商用的に実現可能な画期的製品となる」と述べた。
「これによりDomino'sが新しいコンセプトを追求し、当社の顧客のためにできることの限界を押し広げることが可能になる。われわれは常にピザを注文する際のエクスペリエンス全体に革命をもたらすさまざまなイノベーションを進展させようとしており、DRUの試作機は当社の研究開発における最初のステップにすぎない」(Meij氏)
一方でMeij氏は、当面DRUですべての配達を実施する予定ではないとした。
Meij氏は、「これは長い道のりだ。DRUが街を走行するようになっても、DRUに問題を起こす要因がないかどうか、われわれは常に監視することになるだろう。この先も常に問題は付きまとうだろう。DRUは常に安全を第一に重視する」と述べた。「われわれには、わずか数百グラムのピザを1.5~2トンの車で配達することが、とてもおかしなことに思える」(Meij氏)
このDRUは、カスタムビルドの保温保冷用キャリーボックスを備えている。到着時に顧客がDomino'sから提供されたコードを入力すると、キャリーボックス上部が開き、ピザを受け取る仕組みになっている。
DRUの重量は約190kg。時速はわずか18~20kmで、今すぐにオーストラリアの交通量の多い通りを走行する予定はない。それでもDRUは、「Google Maps」のデータと、Domino'sの追跡技術で取得したデータを使用して、橋や歩道を巧みに走行し、さらには縁石に置かれたごみ箱を避けて通ることもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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