米政府、ニューヨーク州でもアップルの支援なしで「iPhone」のロックを解除

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年04月25日 08時32分

 米政府は米国東部時間4月22日午後9時ごろ、ニューヨーク州ブルックリンにある裁判所に書簡を提出し、自白した麻薬密売者の「iPhone 5s」のロック解除にAppleの支援は不要とした。21日夕方に「ある人物が、この事件で対象となっている『iPhone』のパスコードを提供した」という。米政府は「そのパスコードを手作業で入力してiPhoneにアクセスした」と提出文書には記載されている。

 犯罪者が使用したiPhone上のデータにアクセスするためのAppleへの支援要請をFBIが取り下げたのは、この1カ月間で2回目だ。1回目は、カリフォルニア州サンバーナーディーノ銃撃事件の容疑者の1人が使用していたiPhoneに関するものだ。この事件では、FBIは最終的にサードパーティー企業に有料で「iPhone 5c」のロック解除を依頼した。FBIは、カリフォルニア州リバーサイドで予定されていた公聴会の前夜になってAppleに対する要請を取り下げた。

 どちらの事件でも、FBIは当初、AppleしかiPhoneの内部にアクセスできないと述べていた。しかし、結局は両方の事件で、土壇場になって第三者の支援を得て端末にアクセスしている。米政府はどちらの事件についても、iPhoneのロック解除を支援した第三者を明らかにしていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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