DJIは2015年9月、ドローン「Inspire 1」向けのプロ仕様スタビライザカメラシステム「Zenmuse X5」と「Zenmuse X5R」を発売した。また同年、Inspire 1向けの第1世代カメラ「Zenmuse X3」を3軸スタビライズ機能付きハンドヘルドカメラに変えるバッテリ駆動型ハンドクリップ「Osmo」も発売している。そしてこのほど、DJIはそれらをすべて組み合わせたシステム「Osmo RAW」と「Osmo Pro」を発表した。
Zenmuse X5Rは「空撮用に最適化された世界最小のロスレス4Kカメラ」と紹介されており、レンズ交換式で、16メガピクセルのマイクロフォーサーズセンサを採用している。4K解像度(4096×2160ピクセル)の動画を平均1.7Gbpsのビットレートで毎秒24フレーム撮影可能で、MP4、MOV、およびRAW形式のCinemaDNGに対応し、ジンバル上層に搭載された取り外し可能な512GバイトのSSDに記録できる。
Osmo RAWに付属するアダプタを使えば、このX5Rを完全な3軸スタビライズ機能付きハンディカメラに変えることが可能だ。同様に、アダプタを利用してX5カメラを統合するシステムがOsmo Proだ。X5カメラは、RAW形式に非対応で512GバイトのSSDを搭載しないものの、4K動画を60Mbpsのビットレートで録画できる。Osmo RAWとOsmo Proの価格と発売時期は未定だ。
そのほかDJIは、X3カメラを所有するOsmoユーザー向けに、Z軸スタビライズ用アタッチメントも発表した(価格は129ドル)。これは歩いたり走ったりしながら撮影する際の、垂直軸のブレを減らすためのものだ。また、新たな電源ソリューションも発表しており、これには撮影時間を最大96分間に延長する大容量バッテリ(Osmo Proが78分、Osmo RAWが37分)が含まれる。もう1つは、DJIのドローン用バッテリや充電器に接続して使用できるバッテリの形をした電源アダプタだ。
このほか、ドローン「Matrice M600」と3軸スタビライザ「Ronin-MX」を発表した。Matrice M600は4599ドル、Ronin-MXは1599ドルで、合わせて購入する場合はで5999ドル。Matrice M600はプロレベルの空撮、映画撮影、産業用アプリケーション向けとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果