ドローンメーカーDJIは約1年前、「Inspire 1」を発表した。Inspire 1は、2900ドルのクアッドコプターで、4K解像度カメラと着脱および交換可能な3軸ジンバルシステムを搭載していた。
この柔軟性は当初、アップグレードのしやすさを目的としたものと思われていた。ユーザーが同梱されているカメラ「Zenmuse X3」で使用を開始した後、DJIが他のカメラオプションをそのうちに提供するという具合だ。この「そのうち」の部分に相当するのが、9月にリリースされた「Zenmuse X5」カメラだ。
そのDJIが今度は、「Osmo」の発表により、同社カメラが空中だけでなく、地上でも利用可能だということを証明しようとしている。
Osmoは、バッテリ駆動型のハンドグリップで、Wi-Fiとカメラコントロールを搭載している。Inspire 1を所有しているなら、カメラとジンバルアセンブリを取り外して、Osmoに取り付けることが可能だ。Zenmuse X3のカメラを採用したOsmoを購入することもできる。両者の主な違いは、Osmoのカメラのフォーカスは、1mに設定されているのに対して、Inspire 1のカメラは無限遠に設定されている。Osmoで「Zenmuse X5」カメラを使用することも可能だ。
ジンバルは、3カ所で固定され、未使用時の破損を防ぐようになっている。カメラは、数秒で起動して撮影準備が整う。ただし、Wi-Fiを使った場合は20秒かかる。
無線を使用した場合、「iPhone」や「Android」搭載スマートフォンをOsmoと接続し、Osmoのディスプレイとして使用したり、カメラのコントロールや設定の変更に使用したりできる。また指でディスプレイをなぞり、カメラをパンやチルトさせることが可能だ。
先述のように、Osmoに同梱されるZenmuse X3カメラは、Inspire 1に搭載されたカメラと基本的に同じだ。最大で4K Ultra HDビデオを30fpsで撮影できる一方で、120fpsのフルHDでスローモーション撮影することも可能だ。12メガピクセルの写真を1枚ずつもしくはバーストモードで撮影できる。インターバル撮影やタイムラプス撮影にも対応する。オートマティックパノラマモードにより、8枚の写真をつなぎ合わせたシームレスな360度写真も撮影できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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