ICTやオープンデータの活用に力を入れる神戸市は4月18日、地域の社会課題の解決を目的とする「ICT及びデータ活用に関する事業連携協定」をNTTドコモと締結すると発表した。
主な取り組み内容は、
──の3つで、具体的には、地域の子どもらを対象にBLE(Bluetooth Low Energy)タグを活用した精度の高い見守りの実証実験などを行う。
仕組みは、タグを持った子どもが検知ポイントを通過すると位置情報がサーバに通知され、保護者は何時にどこにいたかをスマホアプリを通じて確認できる。子どもの見守りはスマホのGPS機能やWi-Fiを使って行う方法もあるが、BLEタグは小さくて持ちやすいうえにバッテリ消費が少なく、30~50m内という狭い範囲で精度の高い位置情報が検知できる特徴を持つ。
検知ポイントは専用のデバイス以外にスマホを活用することも可能だ。実証実験では、学校や福祉、公共施設や公共交通機関、店舗などに定点検知ポイントを設置するほか、配達車輌やタクシーなど民間事業の移動車輌にスマホやタブレットを搭載してもらい、検知範囲を大きく広げる。
また、タグを通じて正確な位置がアップデートされるので、利用者を増やすことで精度を上げていく。まず神戸市内の小学生とその家族から実証を行い、結果次第で高齢者や障害者とその家族など、見守りを必要とする人たちへと対象を拡大する予定だ。
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