NTTドコモは、Bluetooth Low Energy(BLE)の技術を活用して、災害発生時など携帯電話の通信ネットワークが機能しなくなった場合に、異なるOSのスマートフォン同士でも安否情報の伝達を可能とする技術を開発したと発表した。
携帯電話エリア外で、スマートフォンに搭載されているBLEを使って周辺の対応スマートフォンを探索し、携帯電話会社の通信ネットワークを介さずに直接相手の端末に安否情報を伝達する。従来、BLEを用いた近距離通信は主に同じOSの端末間でデータ交換手段として利用されているが、ドコモによると、今回異なるOS間をまたがって利用できる技術を開発したという。
この技術を活用することで、災害時に停電などで通信ネットワークが使えない場合でも、自分の安否情報を近くのスマートフォンを経由して、携帯電話ネットワークがつながる場所のスマートフォンまで伝達し、災害用伝言板(Googleパーソンファインダー)に登録することが可能になるとのこと。
この技術の対応OSは、iOS7.1以上、Android 5.0以上。同社では、この技術のソフトウェア開発キットを「docomo Developer support」で公開し、また新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくとしている。
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