ヘッドセットは巨大でずんぐりしており、クモの頭部に似ている。フィット感は、眼鏡をした上からでも快適だが、ときどきレンズが曇る。太いストラップを頭にかけ、水泳帽のように面ファスナーで固定する。ケーブルは背中に回り、ブレイクアウトボックスに3本の太いコードを接続する。ヘッドホンジャックは背面にぶら下がる形になり、手持ちのヘッドホンを接続してもいいし、付属のイヤホンを使ってもいい。HTC Viveのケーブルは約4.5mと非常に長い。その範囲で動き回ることになる。
オフィスを歩き回ると、ケーブルが足にからまってしまう。
HTC Viveの棒状コントローラはかなり良いが、形は少し変わっている。先端はプラスチック製のリング状で、握り部分は前面と側面にいくつかボタンがある。前面にトリガーがあり、背面のクリックできる凹んだ丸い円は、大きなトラックパッドのようだ。コントローラには振動する機構があり、充電式バッテリが内蔵されている。
コントローラを握ってトリガーを引くと、ものをつかんだり、拾い上げたりする感触が始まる。コントローラはVR内で視認できるが、形を変える。たとえば、Google「Tilt Brush」のような描画アプリでは、回転するパレットとブラシになる。また、ゲーム「Job Simulator」では、白い手袋をはめて体から離れて動くマンガのような手になる。そのほか多くのゲームでは、武器になった。
HTC Viveの最も巧妙な仕掛けは、室内を感知する技術だ。これに使うのが、前述した2個の光るボックスで、ACプラグにはつなぐが、コンピュータとは接続しない。このボックスが光を発して、プレーヤーの頭、手、足の位置を正しく感知できるようにする。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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