Oculus Riftの方が低価格(600ドル)だが、ヘッドセットのほかに含まれるのは、モーションセンサ、リモートコントローラ、「Xbox One」用のゲームコントローラだけで、すべて1つずつだ。Oculusは、「Oculus Touch」という独自のモーションコントローラも用意する予定だが、登場は2016年内で、しばらく待たなければならない。価格も未定だ。
HTC Viveは、エレクトロニクスメーカーであるHTCと、PCゲームソフトウェアのパブリッシャーであるValveが共同で開発に当たった。HTC Viveの鍵を握るのは、ValveのPC向けストア兼プラットフォーム「Steam」だ。Valveはローンチ時にかなりの数の「SteamVR」ゲームを提供しており、その多くはまだ他の場所では入手できない(だが、2016年内には他のストアでも提供されるようになるだろう)。HTC Viveに付属する無料ゲーム「Job Simulator」「The Lab」「Fantastic Contraption」は、どれも素晴らしい。
筆者は2015年に最初のデモを見て以来、HTC Viveを試すときはいつも、管理された空間にいて、周りにゴーグルの装着を手助けしてくれる人がいた。今はもう、このVR機器を1人で使っている。米CNETのオフィスでも自宅でも、複数のPCを使い、セットアップと起動を何度も経験した。
HTC Viveがもたらす世界に並ぶものはない。現時点で最高のVR体験であり、最も驚異的なテクノロジ体験の1つでもある。議論の余地はない。
ただし、必要な機器はかなり多い。
筆者がHTC Viveを接続したのはClevoのノートPCだが、デスクトップクラスのグラフィックカードを搭載している。これだけでも、1990年代のサイバーパンク小説のようだ。
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