クリスマスのリストに「HTC Vive」を入れていた人には残念だが、サンタクロースでもそれを間に合うように手配するのは無理そうだ。
スマートフォンメーカーHTCは米国時間12月8日、同社製仮想現実(VR)ゴーグルHTC Viveの発売を2016年4月まで延期すると発表した。2015年内に数量限定で提供するとしていた当初の計画よりも4カ月以上の遅れとなる。
HTCは同社のウェブサイトに「われわれは、HTC Viveをより広範なコンテンツクリエーターとパートナー向けに引き続き提供することに努め、消費者向けに可能な限り最高の製品をリリースできるよう注力している」と記し、12月中に発売が予定されていたViveについての憶測に言及した。
HTCは3月、Valveとの提携の一環としてViveを発表した。Valveは、ビデオゲーム「Half-Life」やオンラインストア「Steam」で知られている。
HTCの遅れは、仮想現実デバイスが研究段階のプロジェクトから店頭に並ぶまでの長く困難な道の途中で、新たに浮上した問題を示している。これまでのところ、消費者に提供されているVRヘッドセットは、Googleの「Cardboard」とサムスンの「Gear VR」の2製品のみとなっている。他社の製品は、2016年まで提供されない予定だ。
「Oculus Rift」やソニーの「PlayStation VR」「HTC Vive」といった製品の価格や発売日の詳細はまだ分かっていないが、いずれもハイエンドのVRゲームやVRビデオに焦点を合わせた製品だ。
現時点でHTCは、2016年の発売に先立ち、同デバイスのプロトタイプ7000個以上を開発者向けに提供する計画だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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