「Mangan ora mangan asal kumpul(食事をしなくても集まっておしゃべりしよう)」という常套句があるインドネシアでは、1日のなかで家族や友人と交流する時間をとても大切にしている。
人とのつながりを重視する国民性は、オンラインにおいても変わらない。それは、国内のSNS普及率からもうかがえる。WeAreSocialが2016年1月に発表した統計によると、人口約2億6000万人の34%を占めるインターネット人口のほとんどがSNSを日常的に利用しており、その普及率は前年同月比10%のペースで成長している。
インドネシアのSNS人気は世界的に見ても顕著だ。2014年におけるFacebookのユーザー数は米国、インド、ブラジルに続く4位。2015年のツイッター投稿数の都市別集計では、首都ジャカルタがトップに選ばれている。こうした国民性からも、人と人とのつながりの潤滑油である話題を提供する、とある「ニュースキュレーションアプリ」が有望視されている。
それが「Kurio」。実はこのアプリ、日本のニュースキュレーションアプリ「Gunosy」を運営するGunosyが3月15日に出資することを発表したインドネシアの企業が開発・運営をしている。
インドネシア国内のダウンロード数は60万超。AndroidとiOSに対応している。掲載記事はすべてインドネシア語で、国内240のウェブメディアと提携し、ビジネス、テクノロジ、ライフスタイル、アートなど14のカテゴリの情報を幅広く取り扱っている。
ユーザーは、自身の趣向に合わせてニュースを簡単にカスタマイズできる。アプリ内で「ビジネス」など興味のあるテーマを設定し、その中で「製造産業」や「不動産」など業種別、または職種別に細かく設定できる。日本のキュレーションメディアでは目新しくない機能だが、インドネシアではKurioのようにコンテンツを細かくカスタマイズできるアプリは限定されている。
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