ある新機能に関して伝えられている内容がもし事実なら、「死のブルースクリーン」(BSOD)を恐れる「Windows 10」ユーザーがそれに有用性を見出す日が来るかもしれない。
BSODは、長年忌避されてきた「Windows」標準機能であり、メモリコンフリクトや不適切なドライバなど、ハードウェアやソフトウェアの何らかの問題が原因でPCがクラッシュすると表示される。これまで、BSODに表示される情報は少なすぎるか、多すぎるかのどちらかで、そのほとんどは平均的なユーザーには理解不能な内容だった。しかし、Windows 10の次期メジャーアップデートでそれが改善されるかもしれない。
2016年夏に正式リリース予定の無料の「Windows 10 Anniversary Update」で、BSODにQRコードが追加されるという。この情報を提供した「Reddit」ユーザーは、新しいBSODのスクリーンショットを投稿した。スマートフォンを使ってそのコードをスキャンすると、クラッシュの原因を説明するウェブページに誘導される。その情報をMicrosoftのサポート担当者に送信することも可能になるかもしれない。豊富な知識を持つサポート担当者なら、そのバグの原因を突き止めて、ユーザーがトラブルシューティングや修正をするのを助けてくれるかもしれない。
「Windows 8」への反応が鈍かったことを受けて、Microsoftは後継OSのWindows 10が魅力的で使いやすいOSであることを何としても示したいと考えている。バグは避けられない現実だ。しかし、新しいBSODは、これまでずっとユーザーを悩ませ当惑させてきたスクリーンを、問題発生時に役立つものに変えるかもしれない。
現在のところ、新しいBSODのQRコードは、ブルースクリーンエラーのトラブルシューティング方法を説明する何の変哲もないページにユーザーを誘導するだけだ。ただし、この機能が完成すれば、おそらく、このコードはPCをクラッシュさせた特定の問題の専用ページにユーザーを誘導するようになるはずだ。
米CNETが新しいBSODについてMicrosoft広報担当者に尋ねたところ、以下の声明が送られてきた。
「当社では、Windows 10のユーザー体験を向上させるため、『Windows 10 Insider Preview』ビルドの既存機能と新機能で絶えずいろいろなことを試している。Windows Insider参加者は『Feedback Hub』アプリでフィードバックを送信してほしい」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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