「Oculus Rift」は好調なスタートを切った。
Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は米国時間4月12日、注目を集めているこの新しい仮想現実(VR)ヘッドセットへの反響は「実に驚異的」と述べた。
Oculus Riftの購入者への出荷は、3月28日から始まっている。
現時点では、大勢の人がこのデバイスの順番待ちをしているうえに、部品の不足で出荷が遅れていることも考慮する必要がある。4月12日時点でOculusのウェブサイトを確認したところ、この日に注文したデバイスが手元に届くのは4カ月後になるという。
とはいえ、Zuckerberg氏は、ひとたびOculus Riftを装着したら、他のどのVRヘッドセットとも違う経験を得られると請け合っている。そして、同氏はすでにその将来も計画している。
Zuckerberg氏はサンフランシスコで開幕したFacebookの開発者会議「F8」で、「これまでの反響は実に驚異的だ」と述べた。同氏はまた、VRにはコンピュータにおける次の大きなステップになる将来性があるとの信念を持ち続けている。
Zuckerberg氏は、「これからの10年で、その外形は次第に小さくなり」、やがてメガネに似た外見になるだろうと述べた。その時には、VRが日常生活の一部になり得る。
Zuckerberg氏がOculusについて、Microsoftの「HoloLens」、次世代の「Google Glass」、豊富な資金の新興企業Magic Leapが送り出す新製品などのデバイスと競合させることを狙っているのは明らかだ。これらはいずれも、コンピュータが生み出す画像のレイヤーを現実世界に重ねて、複合現実(MR)あるいは拡張現実(AR)と呼ばれるものを提供する技術を特徴としており、この分野は2020年までに900億ドルの市場規模になると予想されている。
この「顔に装着するコンピュータ」が、未来の技術になるのだろうか? Facebookが20億ドルでOculusを買収したのは、Zuckerberg氏がそうなると確信しているからだ。ただ、同氏は現実的でもあり、当初の売れ行きは鈍いだろうと繰り返し述べている。
Zuckerberg氏はそれでもなお、その将来性に大きな期待を寄せ、「仮想現実には次なる真のソーシャルプラットフォームになるチャンスがある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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