暗号化モバイルチャットアプリ「Signal」の開発元Open Whisper Systems(OWS)がデスクトップ向けブラウザアプリのパブリックベータ版を公開した。
Signalの知名度は、ユーザー数10億人を誇る「WhatsApp」には遠く及ばないかもしれない。しかし、あるファンの存在のおかげで、プライバシーにこだわる人々から注目されている。そのファンとは、元米国家安全保障局(NSA)職員で、米国政府の情報収集活動に関する内部告発を行ったEdward Snowden氏だ。また、WhatsAppもOWSの「Signal Protocol」を利用してエンドツーエンド暗号化のロールアウトを完了していることで注目を集めた。
暗号化モバイルチャットアプリのSignalは、11月にはAndroid版が公開され、その前にはiOS版もリースされているが、今回の新しいChrome用アプリはそれらに続くもので、「Chrome Web Store」でダウンロード公開されている。OWSは12月に、このデスクトップ向けアプリのプライベートベータ版を公開していた。
このバージョンは、UIが改善されているが、基本的にSignalモバイルアプリと同じエンドツーエンドの暗号化を提供する。ユーザーはスマートフォンで開始したチャットをデスクトップで継続することができる。
現在のところ、Chrome Signalアプリをセットアップできるのは、Android版Signalアプリを利用するユーザーだけだ。OWSによると、「iPhone」ユーザー向けのサポートも提供予定だが、具体的な公開時期は未定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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