米連邦捜査局(FBI)が一部の米上院議員らに対し、カリフォルニア州サンバーナーディーノで14人が犠牲となった銃乱射事件の容疑者の1人が所有していた「iPhone 5c」のデータにどうやってアクセスしたのか、説明を開始したようだ。
Dianne Feinstein上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、iPhone 5cにアクセスした方法についてFBIから説明を受けたという。米CNETが同上院議員の事務所に確認したところ、関係者がその事実を認めた。ただし、この関係者は詳細の説明を拒否した。Feinstein氏は米上院情報特別委員会の副委員長を務め、政府が暗号化されたデータにアクセスできるようにする法案の支持者の1人でもある。同氏は、暗号化が「インターネットの弱点」だと主張してきた。
今回のFBIによる説明について最初に報じたNational Journalは、米上院情報委員会の委員長を務め、Feinstein氏と並んで暗号化法案の共同提案者であるRichard Burr上院議員(ノースカロライナ州選出、共和党)も説明の打診を受けたものの、今のところまだ応じていないと伝えた。
National Journalによると、Feinstein氏とBurr氏は、FBIがどのようにしてiPhoneのロックを解除したかという情報をAppleに伝えるべきではないと考えているという。
Feinstein氏はNational Journalに電子メールで送ったコメントで「政府がAppleに対して何らかの義務を負っているとは思わない」と述べ、「いかなる企業や個人も法を超えてはおらず、重大なテロに関する調査で政府への協力を拒もうとする者がいることに困惑している」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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