Appleは同社のモバイルOSである「iOS」に見つかった最新のバグの1つを、迅速に修正した。
問題になっていた不具合は、デジタルアシスタント「Siri」と、「iPhone 6s」および「iPhone 6s Plus」に搭載されている圧力感知機能「3D Touch」を悪用するものだ。このバグは米国時間4月4日、「YouTube」の動画で取り上げられた。このバグを悪用する手順は、まずSiriに「Twitter」を検索させて、次にメールアドレスを含む結果を表示させる。iPhone 6sまたはiPhone 6s Plusで、メールアドレスのリンクを強く押して3D Touchメニューにアクセスし、「既存の連絡先に追加」オプションを選択すると、すべての連絡先にアクセスできてしまう。また「新規連絡先を作成」を選択して、その連絡先に写真を追加する場合にも、すべての写真にアクセスできてしまう。
Appleは4月6日、この脆弱性が修正されたことを米CNETに対して認めた。「Siri」はサーバベースであるため、問題はApple側で修正されており、「iPhone」ユーザーが新たなiOSのアップデートをインストールする必要はない。
この問題が示しているのは、Appleのような企業が新しいバージョンのモバイルOSをリリースする際、起こり得るすべてのシナリオをテストすることがどれほど難しいかということだ。第三者にロック画面の回避を許すバグはこれまで、特に深刻な問題として注目されてきた。パスコードを使って携帯電話を保護するという目的を根底から覆すものだからだ。
これまでユーザーは、携帯電話のロックを解除せずに、SiriにTwitterを検索させることができた。今回のバグ修正により、今後はロック画面からSiriにTwitterの検索をさせると、パスコードの入力が求められる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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