3月29日~4月4日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
iPhone SEに続いて、iPad Proのレビューが掲載されつつある。筆者も準備をしていたのだが、どうしても上手くいかない点があり、仕上げられずに先週を終えてしまった。その後、無事に仕上がったので、掲載の折にはぜひお読みいただければと思う。
iPad Proが狙うのは、6億台という5年以上古いPCの代替だ。このPCは、例えばオフィスの業務で使われていたり、一般家庭でウェブやメールといったライトな使われ方をしていたり、アクティブ率が非常に低くほこりをかぶりながらも稼動していたりするものも含まれるだろう。
現在までの試用のなかでつかんだiPad Pro 9.7インチについての感触としては、Appleの目論見が当たるのは、今現在は半分くらいではないかという点だ。
確かに、Safariやメールといったアプリは、パソコンでインターネットにアクセスするという、非常に基本的な用途を満たせる。またFacebookやTwitterには専用のアプリがあり、プッシュ通知も届くため、スマホに近い体験ができる。LINEやFacebookメッセンジャーなどのアプリもブラウザより使いやすいし、Instagramも利用できる。
ワープロや表計算、プレゼンテーションといったソフトについても、Microsoft Office、Appleソフトウェアの双方を選択するでき、特に前者は快適な文書作業を行える。
一方で、企業内で会計や業務管理などの専用Windowsアプリを利用している場合は、iPad Proでは代替は果たせない。ブラウザベースになっていたとしても、日本の場合、Internet Explorerではないことを理由に、iPad Proからのアクセスは難しい場面が多くなる。
また、例えOfficeがうまく動いたとしても、Windowsで作られたファイルを完全に再現できない可能性がある限り、業務の中でのサポートコストや、求められる技術、あるいはレイアウトデザインなどのスキルが高くなる。こうした現実的な壁が、iPad Proには存在している。
Appleは、こうした事象を1つ1つ、解決していく必要がある。もしその気があるなら、iPad ProによるPC代替は、前進するのではないだろうか。
アップルと米大リーグが提携--「iPad Pro」を監督やコーチに支給へ(3/31)解決、と呼ぶべきなのかは議論すべきだが、FBIはAppleに要求していたiPhoneへのデータのアクセスに、独自の方法で成功したとし、Appleに対する裁判や協力の要請を取り下げた。イスラエルの企業による手法だとの情報もあるが、公式には確認されていない。
Appleはこれまで、サンバーナーディーノ市の事件の犯人のiPhone 5cについて、FBIが要求するロック解除のためのソフトウェア開発を拒否してきた。Appleとしては、この姿勢を貫いた一方、Appleの関与なしでロックが解除されたことになり、iOSのセキュリティおよび「顧客データを守る」とするAppleの主張への懸念が増えたことになる。
FBIは、今後も、関係者からの協力とそのための裁判制度の活用を通じ、法執行機関がデジタル情報を入手して、国家の安全と国民の安心が守れるようにするとしている。また、地方の法執行機関に対する支援についても約束している。
FBI、「iPhone」データへのアクセスに成功--アップルの協力は不要に(3/29)iPhone SE、iPad Pro 9.7インチモデルとともに公開されたiOS 9.3だが、いくつかの問題をはらんでおり、Appleは先週、これの修正を行った。
具体的には、旧デバイスでのアップデート時、アクティベーションを繰り返し求められて、使用できない状態が続いてしまうという問題。そして日付やURLなどをタップするとリンクした先のアプリが動作しなくなる「Universal Links」の問題だ。
前者については一旦iOS 9.3を取り下げ、再び公開する形で問題に対処した。そして、4月1日に「iOS 9.3.1」を公開し、Universal Linksの問題にも対処した。
アップル、「iOS 9.3」を再公開--アクティベーション問題を対象旧型製品で修正(3/30)3月31日、日本でもiPhone SEとiPad Pro 9.7インチモデルが発売された。例年9月に行われるiPhoneのメジャーアップデートでは、店舗前に行列ができ、キャリア各社が発売セレモニーを開催する。しかし今回はそうしたイベントもなく、静かな発売日となった。
iPhone SEは、小型ながらiPhone 6sと同じ内部性能が数多く採用されている。しかもiPhone 5sよりも長いバッテリ持続時間を実現し、コンパクトなiPhoneを好むユーザーにとっては魅力的な選択肢となる。また、ある日本のテクノロジ企業に聞くと、エンジニアがこぞって乗り換える動きが見られるという。
iPhone SEを使っていると、使用頻度の高いメッセージ系のアプリなどでは、画面サイズの拡大に合わせたユーザーインターフェース(UI)を採用したため、4インチのディスプレイでは使い勝手が悪化している。iPhone SEの登場で再び4インチに目が向けられると、UIの最適化も進むのではないかと考えている。
iPhone SEと9.7インチiPad Pro発売--アップルストアは最大3万6000円の下取り値引も(3/31)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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