キャラクターの部分はシステムと切り離して自由に開発できるが、黒子ロボットは日本のロボット技術と文楽が築き上げてきた技術の融合を目指したことから、日本の仏像に現代のロボットの要素融合させた印象的なキャラクターが採用されている。
造形作家の岸啓介氏が梵天をベースに3DCGでキャラクターデザインを作り上げ、もう1人の造形作家の織田隆冶氏が3Dプリンター出力で本体を仕上げた。ジョイント部分を柔軟性のあるアクリル素材でつなぎあわせて柔らかな動きを再現するなど、細部まで丁寧に仕上げられた作品だ。
黒子ロボットはビジネスとしての展開も視野に入れており、システム部分を“パートを1人雇えるぐらい”の価格で販売することを目指している。すでに香港のあるチェーンからラーメンを作る動きを再現できるロボットを全店で導入したいとの相談もあり、実現すれば新しいサービスロボット市場の誕生にもつながるかもしれない。
さらに次の開発フェーズとして、NTTの協力で音声と顔認識技術を搭載したインタラクティブな黒子ロボットの開発も進めているとしており、日本発のロボットビジネスの発展が期待できそうだ。
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