Googleが、「Nest」、スマートフォン、タブレットの枠を超えて、人々の家庭に自社サービスを拡大したいと考えている。
The Informationの記事によると、Amazon Echoに対抗する製品を開発するための「極秘のGoogleプロジェクト」が進行しているという。Amazon Echoは、家庭内に配置されて音声コマンドを受け付けるスピーカー兼音声アシスタントである。
同記事では、このAmazon Echoに似た製品の具体的な機能については触れられていない。この話題は、GoogleのNest部門が同社内にうまく統合できていないという記事の中で紹介されているだけだからである。
Googleが開発するということから、推測できることがいくつかある。スピーカーは、おそらく「Google Now」を利用すると思われる。Google Nowは、Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」に似たGoogleの音声アシスタントだ。Google Nowは、Googleサービスを活用してユーザーに情報を提供しており、Echoに対抗するGoogleの製品も、同じようにGoogleサービスと深く統合される可能性が高い。
また、Googleは「Chromecast」アプリを「Google Cast」に改称したばかりだ。この動きは、同アプリにとって、楽曲を「Chrome」キャストドングル以外のものにも出力するようになることを示唆している可能性がある。
スマートフォンやタブレットが飛ぶように売れた時代が過ぎ去り、ホームオートメーションは、大手技術企業らの次なる戦いの場となっている。大手企業は、モノのインターネット(IoT)に狙いを定めている。IoTは、家庭内で日常的に使用される製品に組み込まれる技術を総称するキャッチフレーズだ。最もよくある製品としては、スマートロック、電球、サーモスタット、電源コンセントなどがある。
「2015 State of the Smart Home」(2015年スマートホームの状況)と題された調査によると、使いやすさがテクノロジより重視され、消費者は、作業を自動で実行してくれるスマートデバイスを望んでいるという。Amazonはその良い例であり、商品の注文、インターネットでの検索、音楽の聴取、あらゆる情報に簡単にアクセスする方法として同社のEcho製品を使っている。
2016年5月に開催される「Google I/O」では、Googleの音声アシスタントに関する計画が詳しく語られるかもしれない。それともこのプロジェクトはもっと先の話なのだろうか。Googleがなぜ新しいNest製品をリリースしないのかは疑問だが、The Informationの記事は、NestはDropcam買収で得た従業員の離職に悩まされていることを指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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