空き家情報データベースサービス「空き家活用ポータル」を運営するうるるは3月24日、空き家所有のリスクや活用の事例、専門家へのインタビューを掲載したフリーペーパー「空き家手帳」を創刊すると発表した。まずは、世田谷区、大田区、豊島区でそれぞれ3000部配布する。第2号は城南エリアに配布予定で、初年度は100万部の発行を目指すという。
同社では1月から、クラウドソーシングサービス「シュフティ」の約29万人のクラウドワーカーを活用し、空き家情報を収集した「空き家活用ポータル」を提供している。現時点で1000件の情報が登録されているという。そのなかで、不動産会社や解体業者だけでなく、個人の空き家所有者から物件情報の掲載や活用方法の相談があったことから、空き家手帳を創刊することにしたとしている。
空き家手帳では、空き家所有のリスクをイラストで分かりやすく説明し、弁護士、税理士、リフォーム業者、遺品整理会社などの専門家にインタビューしながら、空き家のさまざまな活用方法を提案していく。フリーペーパーをみた所有者から電話で問い合わせがあると、うるるの事務員が空き家所有の悩みを聞き、不動産取引業者や管理会社、建物診断・鑑定士など「空き家活用ポータル」に登録した専門業者と空き家の活用方法を提案するとともに、解決に最適な事業者を紹介するという。
空き家手帳の配布は、空き家所有者の6割が65歳以上であるという実態から(平成26年空家実態調査 - 国土交通省調べ)、高齢者世帯が多く、活用ニーズもみられる地域エリアを中心に、自治体や金融機関などで配布するほか、夏ごろをめどに中高年に向けてウェブサイト版も提供する予定だという。
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