SF映画「ミクロの決死圏」をご存じだろうか。数人乗りの潜水艇をドラえもんの「スモールライト」のような方法で乗組員ごとミクロ化し、注射で患者の血管に入れて患部へ送り届け治療を施す、という物語だ。体内を描いた映像が幻想的で、血液を漂う赤血球に見とれ、船外で治療を始めると襲いかかる白血球におびえる、とても魅力的な映画である。
今回紹介するものは、ミクロの決死圏の世界に入り込んだように、人体のリアルな臓器を見ることのできる拡張現実(AR)Tシャツ「Virtuali-Tee」。現在、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募っている。
Virtuali-Teeを着た人の正面に立ち、専用アプリをインストールしたスマートフォンをかざすと、まるで体が透明化したようになって肋骨や臓器が現れる。臓器はリアルな3Dアニメーションで描かれており、心臓の鼓動まで再現されている。
iPhoneやiPadなどのiOSデバイス、各種Androidスマートフォンおよびタブレットで人体の内部を観察できる。さらに、仮想現実(VR)ゴーグルを使うと、体内に入り込んだような没入感が得られそうだ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月1日まで。目標金額の7万ポンドに対し、記事執筆時点(日本時間3月9日12時)で約3万7000ポンドの資金を集めている。キャンペーン期間はあと22日ある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス