HTCとMicrosoftが米国時間2月29日にそれぞれ「Vive」と「HoloLens」の予約注文を開始すると発表したが、さらにMetaが拡張現実(AR)開発キット「Meta 2」を発表した。
Meta 2開発キットは、現在949ドルで予約注文を受け付けている。HoloLensの開発キットと比べて3分の1以下の価格だ。出荷時期は2016年第3四半期以降となる予定で、HoloLensよりも数カ月遅い。Meta 2やHoloLensのようなARヘッドセットは実際の視界に画像やオブジェクトを重ねて表示するデバイスで、ユーザーを全くの別世界に連れて行く仮想現実(VR)ヘッドセットとは異なるものだ。
Meta 2は半透過型のARガラスを使って、HoloLensよりも広い90度の視野角を実現するとしているが、およそ110度の視野角を持つViveなどのVRヘッドセットと比べればまだ狭い。AR映像を投影するMeta 2のディスプレイは、解像度が2560×1440だ。
Meta 2はワイヤレスではないため、使用の際はヘッドセットを「Window 8」または「Window 10」搭載のPCに接続する必要がある(将来的には「Mac」もサポートされる予定だ)。これに対し、HoloLensはPCに接続せずにアプリを実行できる独自の無線システムを搭載している。さらにMeta 2は、位置追跡センサと1280×720ピクセルの前面HDカメラを搭載しており、両手を使ったモーションコントロールが可能だ。
Meta 2の開発用ハードウェアヘッドセットは4基のスピーカを内蔵し、人気の高いUnity Technologiesの3Dグラフィックスエンジンを使ってアプリを開発できる。Metaは、Meta 2のAR機能を活用して、未来のコンピュータデスクトップインターフェースを作り出したい考えだ。同社の宣伝動画では、このインターフェースの初期のデモを体験した人たち(テクノロジエバンジェリストのRobert Scoble氏を含む)が絶賛している様子を見ることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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