Intelは「Daqri Smart Helmet」を家電見本市CES 2016で披露した。Daqriが開発したこのヘルメットは、Intelの「RealSense」3Dカメラを用いて、一種の拡張現実(AR)を提供する。
Intelの第6世代「Core m7」プロセッサとRealSense技術を搭載したDaqriのヘルメットは、大きな話題となっている仮想現実(VR)およびARの市場への参入を目指すものだ。VRやARはそれぞれ、高機能なヘッドギアによってユーザーを新たな世界へ連れ出す、あるいは既存の世界に新たな層を加えることをうたっている。
Intelが重点を置いているのはARの分野だ。同社によるデモでは、RealSenseカメラが異常のありそうな配管を発見し、作業員にその配管内部の様子を見せるという、ある種の透視画像が示された。また、このヘルメットは現場作業中に作業員が見ているものに重ねてデジタル方式で手順を表示するといった使い方も可能だ。
IntelはほかにもOakleyとともに、音声作動式のコーチングシステムを搭載したスマートサングラス「Radar Pace」も披露した。このアイウェアは、アスリートにリアルタイムのフィードバックを与え、進行状況を記録するというものだ。これはイタリアのアイウェア大手、Luxottica Groupとの広範な提携の一環として生まれた製品だ。
搭載されているソフトウェアは初心者ランナーからアイアンマンレースの参加者まで、さまざまなレベルのアスリートに対応するという。
このほか、New Balanceの最高経営責任者(CEO)Robert DeMartini氏も、IntelのCEOであるBrian Krzanich氏と共に、同社が2016年のホリデーシーズンに向け、スマートスポーツウォッチを開発することを発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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