ソニーは3月8日、"手間なし、取り逃しなし”を目指した新BDレコーダー4機種をラインアップした。ユーザーインターフェース(UI)を含む、大きく3つのアップデートをすることで、使いやすさを格段に向上させた。発売は4月30日。発表されたモデルは以下の通り。
ソニーのBDレコーダーは、濃いブルーを背景にした独自のUI「クロスメディアバー(XBA)」を長年採用してきた。ゲーム機「PlayStation」などにも通じる使い勝手で、横にカテゴリ、縦に項目を配することで、十字キーを用いた高速スクロールが魅力だ。
新たなUIは、白を背景色にした2層構造を採用。第1階層に「視聴する」「録画がする」などの"やりたいこと”、第2階層に「録画タイトルを見る」「ディスクを作成」などの"できること”を表示することで、レコーダーの機能をホーム画面内でカバー。取扱説明書いらずの使いやすさを目指したという。
録画済み番組は、録画リスト→ジャンルのステップを経て、ジャンルごとのフォルダを表示していたが、新UIでは「録画一覧画面」でリモコンの「黄」ボタンを押すだけで、ジャンル別表示が可能になった。
番組表も一覧性の高さをコンセプトに画面デザインを刷新した。新聞のテレビ欄を模したデザインは従来同様だが、番組情報の表示量を増加することで、出演ゲストなどの確認もしやすくなったほか、5分間のミニ番組名も表示できる。また、番組表の下部に1行表示の枠を設けることで、カーソルの置かれている番組の内容を表示する仕様に変更した。
BDレコーダーには「4Kアップコンバート」を備え、2K映像を4K画質へとアップコンバート。超解像処理のほか、ショープネス、コントラスト調整、録画番組情報連動などを施すことで、ソニー画質にチューニングした4K映像を再現する。アップコンバートは録画、放送中の番組にも対応するため、視聴しながらの高画質化も実現。細かな部分もくっきりとした映像で見ることができる。
加えて、ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」と組み合わせれば、BRAVIAに特化した新画質モード「4Kブラビアモード」の使用が可能。BDレコーダー側でノイズを除去し、BRAVIA側で4K画質へとアップコンバートする仕組みで、役割を分けることでソニー画質を実現。精細感ある映像を再現するという。
リモコンにスライド式の蓋を設け、その中に細かなボタンを配置していたスライド式のリモコンから、すべてのボタンを一度に操作ができるストレート式のリモコンに変更。上部にLEDを3灯搭載した、強力広角発光により、素早く確実なリモコン操作を実現するという。これはソニーの学習リモコンと同様の仕様になる。さらに、BDレコーダー本体の受光部も感度を上げた新受光部にすることで、快適操作をサポートする。
このほか、内蔵HDD、外付けのUSB HDDともに録画可能タイトル数を、従来の999から1万タイトルにまで増強。内蔵HDD、USB HDDの隔たりなく、検索ができるようになった。
操作アプリは、ソニーのテレビとBDレコーダーなどを操作できる「Video & TV SideView」に対応。宅外からの録画予約、有料の「Video & TV SideView プレーヤープラグイン」をインストールすれば、宅内から録画番組を視聴できる「家じゅうどこでも視聴」や額出先からの「モバイル視聴」にも対応。新たに異なる2番組を別々の端末に配信する「2番組同時配信」にも対応した。
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