2000個のスチール玉を使う複雑な楽器「Marble Machine」--スウェーデンのバンドが公開

Michelle Starr (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年03月07日 12時57分

 スウェーデンのバンドWintergatanが公開した最新のミュージックビデオは、既成の概念に当てはまらない斬新さがある。普通の楽器を使って演奏するのではない。WintergatanのメンバーMartin Molinさんが複雑な音楽マシンを自ら製作した。このマシンはクランクを手で回しながら動かす仕組みで、2000個のスチール玉を使って音を鳴らし、ビブラホンやベースのほかに、キック、スネア、ハイハットといったドラム類も組み込まれている。

 この「Marble Machine」は、製作に1年以上かかった。Molinさんは2014年12月から作業工程や図面などの作成を開始。8日間で3000ピースの部品を組み立てる工程(トレーラーの撮影を入れると9日間)を詳細に設計した。

 歯車やフライホイールを使った複雑な機構によってスチール玉を転がし続け、レールを開放すると、さまざまな楽器に当たって音が鳴る仕組みだ。LEGOのパーツでできたシリンダー部(オルゴールのシリンダー状の部分)は、スチール玉がレールの上を転がりながらビブラホンに当たって、特定の音を鳴らすまでの流れを制御している。一方で、Molinさんがフレットに触れている間に別のスチール玉がベースの弦に当たって音を奏で、また別のスチール玉が付属のドラムを叩く。

 理屈で考えると、いかにも雑然とした印象を受けるが、実際は、心地よい音楽とともに見ていて飽きない映像に仕上がっている。このMarble Machineを操作してMolinさんが見事な演奏を見せる様子は、4分30秒間かけて見る価値がある。

 Wintergatanのウェブサイトでは、マシンの製作工程を収録した映像も見ることができる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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