凄まじいスピードの時代になったものだ。成長したと思ったら、あっという間に転落し、突如現れたと思ったら、一気に頂上まで駆け上がる。アイドルの話ならば、そういうこともあるかもしれないが、これは、デジタル社会に生きる現代の企業の話である。これまで、製品やサービスは「徐々に人気が出て」から、ある瞬間を超えると、一気に人気が爆発するものと思われてきたが、今や「それも昔の話」のようだ。
本書のタイトルにある「ビッグバン・イノベーション」とは、「安定した事業を、ほんの数カ月か、時にはほんの数日で破壊する新たなタイプのイノベーション」だと定義している。使っている製品やサービスなど、身の回りを見ただけでも、以前はよく使っていたが、ここ数カ月あるいは数週間使っていないもの、反対に急に頻繁に使うようになったものがあるのではないか。
そうした新時代のイノベーションから生み出されたものの恩恵を受ける側ならいいが、一瞬で古くなってしまうかもしれないモノを作っている側の人間にはたまらない。渦中にいると見えないこともある。見えないことに気づかないまま、転落してしまわないように、最新の経営戦略について、ビジネスパーソンなら知っておくべきだろう。
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