ソニーは3月1日、独自のオーディオコーデック「LDAC(エルダック)」により、Bluetoothのワイヤレス再生でもハイレゾ相当の音質を再現できるワイヤレススピーカ「h.ear go SRS-HG1」(HG1)を発表した。発売は4月16日。想定税別価格は2万8000円前後になる。
ソニーでは、2015年にヘッドホン、イヤホンの新シリーズとして「h.ear(ヒア)」をリリース。HG1は、h.earのデザインやカラーリングなどのコンセプトを継承した「h.ear go(ヒア ゴー)」として発売する。
LDACによるハイレゾ相当の高音質をワイヤレスで再生ができることが特長で、音質優先モードを選択すれば、一般的なBluetoothのオーディオコーデックであるSBCの約3倍にあたる990kbpsでの大容量伝送をサポート。デジタルプレーヤーなどとWi-Fiで接続すれば、ハイレゾ再生ができるほか、PCや「ウォークマン」「Xperia」などが接続できるUSB-B端子も備える。
本体には35mmのスピーカユニットとパッシブラジエータを備え、LRchを分離したスピーカボックス構成を採用。独自のデジタルアンプ技術「S-Master HX」を搭載し、ハイレゾ音源の再生帯域におけるノイズを除去し、クリアなサウンドを実現する。アップスケーリング技術「DSEE HX」を使用すれば、ハイレゾ非対応の音源もハイレゾ相当の音質へと向上させることが可能だ。
Google Castにも対応し、Wi-Fiネットワーク内に直接スピーカを接続しての再生を実現。スマートフォンのバッテリを消費せず音楽を再生できる。
ソニーがオーディオ機器で採用している専用アプリ「Songpal(ソングパル)」を使用すれば、スマートフォンやタブレット、PCなどの中に保存した音楽ファイルを再生する「Songpal Link」が可能。新たに「Wireless Surround」「Wireless Stereo」という新機能も追加された。現時点で詳細はアナウンスされていないが、Wireless Surroundでは、h.ear goを組み合わせてサラウンドシステムが構築できるなどの利用が考えられる。
サイズは高さ62mm×幅204mm×奥行き60mmで、重量約790g。本体には迫力ある重低音を再生する「Extra Bass」ボタンも備える。リチウムイオン充電池で駆動し、充電池は約4時間の充電の約12時間の連続使用が可能。ポータブルバッテリからも充電ができる。
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