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「地元を盛り上げたい」念願かなう--Ingress浜松アノマリーを支えた2人のエージェント

別井貴志 (編集部) 井指啓吾 (編集部)2016年03月22日 08時00分

 Ingressの公式イベント「Obsidian(オブシディアン)」が2月27日に静岡県浜松市で開かれた。イベント後の公式発表によれば、参加者は約5000人。全国各地からエージェント(ユーザー)が詰めかけ、あらかじめ決められた区画の“ポータル”を巡り、激しい攻防を繰り広げた。

 Obsidianの開催にあたり、Ingressを運営するNianticの依頼で、浜松近辺で普段活動しているエージェントの一部が運営に参加。準備や受付対応などを担い、イベントの成功を陰で支えた。

 浜松市はもともと、初心者に遊び方などを教えるエージェント主体のイベント「ファーストサタデー(FS)」で注目されていた。このイベントは世界各地で定期的に開かれており、初心者の育成にどれだけ貢献したかをスコアで競うルールがある。浜松市は過去に高いスコアをたたき出しことから、エージェントの間で“異次元浜松”と呼ばれることもあるという。

 このFSを浜松で初めて主催し、それがきっかけで今回のイベントにも携わった、Enlightened(エンライテンド、緑)to1027me(とめ)さん、Resistance(レジスタンス、青)plara 55!(ぷらら)さんの両陣営を代表する2人に、これまでの活動やIngressへの思いを聞いた。

Ingressの公式イベント「Obsidian」。Enlightenedの「とめ」さん(左)、Resistanceの「ぷらら」さん。イベント前日の2月26日に浜松市民協働センターで取材、撮影
Enlightenedの「とめ」さん(左)、Resistanceの「ぷらら」さん。イベント前日の2月26日に浜松市民協働センターで取材、撮影

--お二人がIngressを始めたきっかけは。

とめ:僕は友だちの紹介です。当時、浜松は青(Resistance)が強かったので「手助けしてくれ」と言われて、2014年10月3日に始めました。

ぷらら:Ingressを紹介するブログを見て、アプリをインストールしました。時期はとめさんとほぼ同じで、2014年9月29日。最初はこのゲームで何をすればよいのかわからず、電車通勤時にアプリを開いて、キラキラしたもの(XM)を集めてゲージが増えていくのを楽しむゲームだと思っていました(笑)。そのブログを見ながら、遊び方を学んでいきました。

--お二人の出会いは。

ぷらら:家の近くに青のファーム(ポータル密集地)があって、レベル8、9の頃、いつものようにアイテムを補給しようと思ったら、その場にIngressをプレイしていそうな人がいたので、僕が声を掛けました。

 今でもお互いに家は知りませんが、たぶん家が近いんですよね。始めた時期もほぼ同じだったため、同じようにレベルが上がっていって、戦いながら「どんな人なんだろう?」と思っていました。

--リアルキャプチャですね。声を掛けられた時はどうでした?

とめ:ものすごいドキドキしたことを今でも覚えています。夜ですよ。夜の公園で「Ingressですか?」と聞かれて、恐る恐る「は、はい」と。当時は「何でわかったんだろう?」と思いました。今にして思えば、それはわかる気がしますが(笑)。

ぷらら:青のファームなので、声をかければだいたい青のエージェントだと思っていたし、今までにそこで会った人もだいたい青でした。そのため、また青だと思って声をかけたら、緑だった。しかもこれまでずっと潰しあってきた相手(笑)。

とめ:ぷららさんの一輪挿し(レゾネータを1本だけデプロイしたポータル)を潰してレベルを上げてきました。育てていただいたようなものです。

Enlightenedの「とめ」さん
Enlightenedの「とめ」さん

--普通はリアルキャプチャで終わるじゃないですか。そこからFSを企画するに至るまでにはどういう経緯があるのでしょうか。

とめ:活動する場所や時間が似通っていて、ひんぱんに会っていたんです。それで、イベントをやりたいという話を何となくしていました。

 2015年1月の2週目頃に、浜松エリアの両陣営の古株の人たちが飲み会を企画していたので参加したところ、ぷららさんもいらっしゃっていて、そこでFSの存在も知りました。

 楽しそうだなとは思っていましたが、まだその頃は名古屋でやってくれればいいのに、と待っているつもりでした。でも、2、3カ月経っても開催される気配がなくて、名古屋のエージェントと話しても「うちそんな空気じゃないんだよね……」と言われて、それなら自分でやるしかないと思い、その時に、ぷららさんを誘いました。

ぷらら:3月頃に、また何人かで飲みに行って、浜松でやればいいじゃんという話をしました。それが京都アノマリー(証人)の1、2週間前。そこで、FSをやろうという運びになりました。

--その後はどういう風に算段したのでしょう。

ぷらら:完全に手探りでしたね。

とめNianticの川島(優志)さんに聞けばなにか分かるんじゃないかと思い、アノマリーのアフターパーティの後に「どうすればできますか?」と聞きました。

 当時、FSを企画すると、アイテムなどが貰える特別キットをNianticからもらうことができたんですが、それがほしかった(笑)。川島さんに聞いたところ、「地元が盛り上がっていることがGoogle+でわかるくらいになったら、たぶん当選するのではないか」と言われて、盛り上げてみようと思いました。

 また、そこでFSの申し込みフォームがあることを知って、過去のFS経験者のコミュニティに入れていただき、その中で手続きの仕方などを教えていただきながら開催に向けて取り組みました。

--なぜ我々が不親切なのにも関わらず、そこまでやろうと思ったんですか。(ナイアンティックの須賀健人氏の質問)

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