カメラと写真映像の総合イベント「CP＋ 2016」開幕--店頭に並ぶ前の最新カメラをいち早く体験

　カメラと写真映像の総合イベント「CP＋」が2月25日に開幕した。28日までパシフィコ横浜で開催される。主催はカメラ映像機器工業会（CIPA）。入場料は1500円で、小学生以下と障害者手帳の持参者、ウェブ事前登録者は無料。

　出展社数は132社・団体（前回は131社・団体）、出展コマ数は1073小間（同965小間）で、期間中7万人の来場を目指す。会場内には、発売の新製品が数多く展示されており、多くの新製品に実際に触れたり撮影したりできる。発表したばかりの店頭に並んでいない新製品が並ぶ機会とあって、触れられるまでに1時間以上待つこともある。各ブースでは、人気の写真家らを起用したセミナーも行われており、時間があっという間に過ぎていく。事前に情報を仕入れておき、優先順位を決めて並ぶのがおすすめだ。

初日となる2月25日午後の様子。かなり混雑していた

　最も大きなブースを構えるのは、キヤノンとニコンだ。キヤノンブースでは、4年ぶりに刷新するデジタル一眼レフのフラッグシップ「EOS-1D X Mark II」や「EOS 80D」が注目を集めている。超望遠レンズを体験できるコーナーやPowerShot Gシリーズなどコンパクトカメラの体験コーナーも充実しているほか、インクジェットプリンタや大判プリンタの展示、オンラインフォトブックサービスからEFレンズクリーニングのサービスまで、キヤノンの幅広い写真ソリューションを体験できるブースとなっている。

デジタル一眼レフのフラッグシップ「EOS-1D X Mark II」が人気だ

　ニコンブースでは、世界最大のテクノロジ見本市CES 2016で発表されたニコン初のアクションカメラ「KeyMission 360」を参考出展し、注目を集めている。カメラの前面と後面の両方に撮像素子とNIKKORレンズをそれぞれに搭載。360度全方位を4K UHDの高画質で録画できるウェアラブルなアクションカメラだ。今春の発売を予定している。KeyMission 360は実際に触れられないが、フラッグシップモデルとなるデジタル一眼レフカメラ「ニコン D500」や「D5」など、さまざまな最新モデルを試せるようになっている。中でも6月に発売予定のプレミアムコンパクトデジタルカメラ「DLシリーズ」はときには待機列が中断されるほどの人気ぶりだ。

華やかなアートフラワーが目をひくニコンブース。DLは並ぶ列に制限がかかることも

　シグマブースでは、SIGMA GLOBAL VISIONレンズシリーズ（Contemporary、Art、Sports）の最新の交換レンズをはじめ、発表されたばかりの「SIGMA dp Quattro」シリーズなどを実際に手にとって楽しめる。中でも、Foveon X3ダイレクトイメージセンサを搭載した高画質デジタル一眼カメラSIGMA sd Quattroのタッチ＆トライコーナーはプレス関係者のみ入れる時間帯から行列ができていた。

SIGMA sd Quattroが人気のシグマブース

　オリンパスのブースでは、2月26日に発売する「OLYMPUS PEN-F」の体験コーナーが人気を集めている。このほかにも、ミラーレス一眼カメラ「OM-D/PENシリーズ」、コンパクトデジタルカメラ「Toughシリーズ」など、最新のデジタルカメラを中心に展示。実機を手に取り存分に試せるチャンスだ。

　またスマートフォンと連携して楽しむ「OLYMPUS AIR」のコーナーでは、Pepperとセルフィを体験できる。Pepperの手のひらにOLYMPUS AIRを載せ、Pepperの胸のディスプレイで状況を確認しながらツーショットが撮れるというもの。QRコードを経由して写真も受け取れる。オリンパス製カメラを持っているなら、カメラ持参でブースの受付にいくと、「OLYMPUS PEN-F オリジナルステッカー（非売品）」がもらえる特典がある。

「OLYMPUS AIR」を手にしたPepper。このようなツーショットが撮れるオリンパスブース