バルセロナで開催の「Mobile World Congress」(MWC)にて、サムスンの新型スマートフォン2機種が発表されたが、筆者は申し分のない「Galaxy S7」よりも「Galaxy S7 edge」の方をすぐに気に入った。Galaxy S7 edgeはGalaxy S7より人目を引くデザインで、左右の端が丸みを帯びたスクリーンを搭載しているだけでなく、その両端のスペースを有効に活用することができる(詳細は後述)。このエッジスクリーンのおかげで、Galaxy S7 edgeを使っていると、驚くほど没入してしまう。
Galaxy S7 edgeの内部ハードウェアはGalaxy S7と同じだが、スクリーンはGalaxy S7より大きい(Galaxy S7 edgeの5.5インチに対し、Galaxy S7は5.1インチ)。Galaxy S7 edgeの薄型で均整のとれたデザインは、2015年8月に発売された5.7インチの「Galaxy S6 edge+」と共通点が多い。筆者はサムスンが刷新を施したソフトウェアも気に入っている。この刷新により、補助的な「エッジ」メニューが以前より大きくかつ多様になった。
こうした特別な心配りは、edgeシリーズがサムスンのお気に入りだという意見を裏付けるものでもある。Galaxy S7 edgeのカラーバリエーションが3色なのに対し、Galaxy S7は2色だ。筆者はGalaxy S7 edgeの試用中に気づいたハードウェアとソフトウェアの改善点を確かに気に入ったが、「Galaxy S6 edge」やそれより新しいGalaxy S6 edge+を既に所有している人は、Galaxy S7 edgeにアップグレードしなくても問題はないはずだ。
一方、バッテリ持続時間は、大きな期待を抱かせる。Galaxy S7 edgeのバッテリは3600mAhで、Galaxy S7やGalaxy edge 6+、さらには長時間使用が可能な「Galaxy Note 5」よりも大容量である(もちろん、現実の使用環境で触れ込み通りの性能が発揮されるかどうかを確認する必要がある)。
サムスンはハイエンド市場で熾烈な競争に直面しているだけでなく、余分な機能をほとんど搭載しない低価格のスマートフォンからも苦戦を強いられている。個性的なGalaxy S7 edgeを大型モデルにすることで、サムスンは同モデルが小型のGalaxy S7よりも高価なことを正当化しようとしているのではないだろうか(同社はGalaxy S7をGalaxy S7 edgeよりも手ごろな価格のモデルに位置付けようとしている)。
米国の場合、Galaxy S7とGalaxy S7 edgeは米国時間3月11日に発売予定で、2月23日より先行予約受付が開始されている。3月18日までにこの2モデルのいずれかの機種を購入したユーザーに対し、サムスンは6種類のゲームがバンドルされた「Gear VR」仮想現実ヘッドセットを無料で提供する。Gear VRは両機種をサポートする。
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