ソニーは魅力的な外観のスマートフォンで知られている。バルセロナで開催のMobile World Congress(MWC)において現地時間2月22日に発表された2つの新モデル「Xperia X」「Xperia XA」も、その評判に違わぬ製品だ。曲面ガラスディスプレイと、高級感のある金属製背面パネルを備える。
両モデルともOSは「Android 6.0 Marshmallow」で、Xperia XはQualcommの「Snapdragon 650」6コアプロセッサを搭載。Xperia XAのプロセッサはMediaTek製で、比較的処理速度の遅い「MT6755」8コアプロセッサだ。これらは最上級のスペックというわけではないが、日常的な使用や低負荷のゲームプレイには十分すぎる性能だろう。ソニーの電力管理機能も搭載されており、日常的な使用においてバッテリ持続時間の延長に役立つはずだ。
Xperia Xの23メガピクセルのカメラには、先読みオートフォーカス機能が搭載される。被写体の動きを予測することで、ブレのないくっきりとした写真を撮影できるという。一方、Xperia XAの13メガピクセルの背面カメラには、ハイブリッド・オートフォーカス・オブジェクト・トラッキング機能が搭載されるが、筆者としては、Xperia Xの先読みオートフォーカスに比べると見劣りするのではないかと予想している。
両機種とも縁が丸みを帯びているため手のひらに収まりすく、持ちやすい。筆者は曲面ガラスの感触を気に入ったが、両機種のパフォーマンスがひどく低速であることにも気づいた。その理由はおそらく、これらの端末が実質的にプロトタイプであり、最終的な製品ではない可能性が高いことだろう。しかし、第一印象はあまりよくない。両機種とも発売は、対象国で2016年夏に予定されている(英国のVodafoneは「近日登場」としている)が、価格はまだ発表されていない。
MWC会場のソニーのブースでは、アジア限定の「Xperia X Performance」も披露された。スペックはXperia Xと概ね同じだが、さらに強力なQualcomm「Snapdragon 820」プロセッサを搭載するほか、防水機能も備える。
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