Appleの最高経営責任者であるTim Cook氏は、同社が正しい選択をしていると信じている。
Cook氏は、12月にカリフォルニア州サンバーナーディーノで発生した銃撃事件の犯人が使用していた「iPhone」のロック解除を求める裁判所命令に反対するというAppleの決断を改めて擁護した。
Cook氏は、米ABC Newsの番組「World News Tonight with David Muir」でのインタビューで「われわれは、これにより利用者がとてつもない脆弱性にさらされることを知っている。これは、米国に悪影響を及ぼすことになるだろう」と述べた。
米連邦裁判所は米国時間2月16日、Appleに対し、サンバーナーディーノの銃乱射事件で容疑者の1人が使用していた「iPhone 5C」のロック解除で米連邦捜査局(FBI)に協力するよう命じた。この命令は、捜査官が暗号化により守られたデータにアクセスできるようにしたカスタムバージョンの「iOS」モバイルOSを開発することをAppleに求めるものだった。Appleは、セキュリティを損なう行為により、多くのiPhoneユーザーを多大なリスクにさらすことになり得るバックドアを作り出すことになると強く主張していた。
「世の中には困難なこともあれば、正しいこともある。そして、その両方を満たす事柄もある」とCook氏はABCのインタビューで述べた。「これも、そのようなことの1つだ」(Cook氏)
Appleに与えられた裁判所命令への回答期限は26日までである。また、聴聞が3月22日にリバーサイドにあるカリフォルニア州中央部地区米連邦地方裁判所で予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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