UPDATE Appleは、「エラー53」が表示されて使用不能になった「iPhone」を修正する「iOS」の新しいバージョンをリリースした。
このエラーは、The Guardianが数週間前に最初に報じており、画面が割れたり「Touch ID」搭載のホームボタンが故障したりした端末をサードパーティーの業者に修理してもらったことのあるユーザーに影響を与えていた。Appleは、エラー53について、セキュリティ対策として表示されるものだとし、iPhoneの指紋センサの悪用を阻止するための予防措置として発生すると付け加えた。しかし、このエラーメッセージが一旦表示されると、そのiPhoneは使用不能になっていた。
Appleは2月に入り、「当社は顧客のセキュリティを極めて真剣にとらえており、エラー53は顧客を保護するために開発されたセキュリティチェックの結果だ」と声明で述べていた。
この問題が生じた端末は、「iTunes」を通して提供される「iOS 9.2.1」アップデート(無線ダウンロード経由ではない)によって修正できる。エラー53が生じた端末上に同アップデートをインストールするには、「iTunes」がインストールされているコンピュータに端末を物理的に接続して、そこからダウンロードする必要がある。
Appleは、この問題の影響を受けたiPhoneや「iPad」の復旧方法について、デバイスを強制的に再起動させ、iTunesを使用しているコンピュータに接続して復元させるといった手順を紹介している。もし、問題が発生し続ける場合は、Apple Supportに連絡するようAppleは述べている。復旧が終了せず、別のエラーコードが表示される場合は、アップルのサポートページに記載されている手順を実行することを推奨している。
このアップデートを適用しても、Touch IDは再度使用できるようにはならないとTechCrunchは報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」