KDDIは2月12日、プリンスホテルが運営する日本全国の「プリンスホテル」において、Wi-Fi環境を提供すると発表。セキュリティ対策として、KDDIのデータセンター「TELEHOUSE」に設置された認証機器で一元的に管理するほか、無線システムの暗号化、客室間および、利用端末間のアクセス制限を実施し、安全性を図るという。
また、Wi-Fi環境を提供するための設備では、金融機関などでも利用されている「KDDI Wide Area Virtual Switch」を採用。強固なファイアウォールで守られた高速インターネット接続環境を実現するとしている。
2015年12月には、ホテル業界の利用者向けとしては国内初となる次世代光ファイバー通信技術(1本の光ファイバー回線を複数の利用者で共有する伝送技術)「G-PON(Gigabit Passive Optical Network)」を活用したWi-Fi環境を「軽井沢プリンスホテル」のイーストコテージエリアにて提供開始。
屋外の広大なコテージエリアにおいて、G-PONの長距離かつ高速な光通信技術の特徴を生かし、屋外設置の光中継器を含め電力・空調・設置スペースなどを省力化させつつ、より高速で高品質なWi-Fi環境を提供しているという。
さらに、TELEHOUSEに設置された認証機器を活用し、利用者の宿泊期間中は、1度の認証で継続してWi-Fiを利用できるよう、滞在中のホテル館内に加えて、他のプリンスホテルや関連施設との「Wi-Fiローミング」を実施。一部のプリンスホテルでは、チェックインと同時にテレビ画面上にパスワードが表示される仕組みも導入され、パスワード表示チケットの紛失対策と利便性向上を実現しているそうだ。
Wi-Fi利用時の操作や不具合発生時の問い合わせなどでは、訪日外国人利用者向けに、一部ホテルを除き日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応(品川プリンスホテル、グランドプリンスホテル広島は、日本語、英語に対応)した「多言語ヘルプデスク」を常設する。
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