NTTとパナソニックは2月9日、対象物をディスプレイに透過して見ながら、関連する情報や映像などのコンテンツをディスプレイ上に同時表示できるポータブル端末の技術検証を開始したと発表した。
ポータブル端末は、NTTが開発したデバイス機能仮想化技術と、パナソニックが試作した透過型ディスプレイを搭載し、直感的な操作で情報を取得できるというもの。
端末での処理機能をエッジサーバで分散処理する、デバイス機能仮想化技術を用いることで、アクセスポイントへのデータ収集処理機能の追加や、スマートフォン周辺端末等への処理機能の追加が可能になる。従来は端末に搭載するアプリケーション処理機能などをエッジサーバで分散処理することで、CPU、メモリ容量、通信機能などの処理系がスマートフォンに比較してシンプルな端末からでも、各種サービスの利用を実現するとしている。
透過型ディスプレイには、対象物をディスプレイに透過して見ながら、搭載したカメラのシャッターボタンを押すことで、対象物に関連する情報をディスプレイ上に同時表示する機能を搭載。ディスプレイ部に高透過率であり画像が鮮明な無機ELデバイスを用い、発光材料の薄膜生成の改良とガラス基板配線の最適化を行うことで、透明度を維持しながら無機EL現行品に比べて2倍の輝度を持つ高輝度、高透明度を実現する。
試作機の表示可能領域は5型程度で、重量は約150g。通信方式にはBluetoothを採用する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」